ジブリのアニメ映画「耳をすませば」は月島雫と天沢聖司の甘酸っぱい恋愛模様が描かれています。
そんな「耳をすませば」の中では「カントリー・ロード」の替え歌の「コンクリートロード」が登場します。
そして、その替え歌の歌詞を見た天沢聖司は「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜ」と言っています。
そこで、この記事では「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜの理由は?歌詞の意味も紹介!」と題して、
- 天沢聖司が「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜ」と言った理由は?
- コンクリートロードの歌詞の意味は?
をお伝えします。
※ツイッターから画像をお借りしました。
目次
コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜの理由は?
耳をすませば、やっぱり大好きだ〜(u_u)✨
— YURINA☆ (@YURINA_0524ML) January 11, 2019
コンクリート・ロードも。笑 pic.twitter.com/CQSrsJUYPM
映画「耳をすませば」の中で、天沢聖司が「コンクリートロードはやめたほうが良いと思うぜ」というセリフを言います。
でも、なぜこのセリフを言ったのでしょうか?
まずはどんなシーンだったのか振り返ってから理由を考察したいと思います。
コンクリートロードはやめたほうが良いと思うぜのシーンはどんなシーン?
耳をすませばでずーっと疑問に思ってる事。
— れーら (@Layla30s) February 8, 2022
明らかに聖司は序盤で”お前さ、コンクリートロードは、やめた方がいいと思うよ。”って言ったくせに、中盤で雫の詩の才能をべた褒めしたあげく”俺、そんなこと言ったっけ?”と彼のコンクリートロードの記憶全て飛んでらっしゃるようなのですがこれはなんで?? pic.twitter.com/6qyU5APh5d
天沢聖司が「コンクリートロードはやめたほうが良いと思うぜ」と言ったシーンはどんなシーンだったのでしょうか?
おさらいをしておきましょう!
雫は遊び半分で書いた「コンクリートロード」の歌詞の紙を本に挟んだままベンチに置き忘れてしまいます。
そして、本を置き忘れたことに気づいた雫がベンチに戻ると、名前も知らない男の子(天沢聖司)が雫が置き忘れた本を読んでいました。
その男の子はなぜか雫の名前を知っていて、「コンクリートロードはやめたほうが良いと思うぜ」という言葉を残して立ち去ります。
その言葉を聞いた雫は「やな奴、やな奴、やな奴」と連呼します。
月島雫からすれば勝手に歌詞を見られて、しかも皮肉めいたことを言われたわけですから、怒るのも当然ですよね。
天音聖司が皮肉めいたセリフを言った理由は?
天沢聖司が「コンクリートロードはやめたほうが良いと思うぜ」と言った意味を素直に考えると、”コンクリートロードの歌詞にセンスを感じないから、やめた方がいい”ということだと思います。
ただ、天沢聖司はこの時点で”月島雫”という女の子の存在を既に知っていて、後で「コンクリートロードはやめたほうがいい」と云った覚えがないとも言っています。
なので、天沢聖司はすでに気になる女の子であった月島雫に突然ベンチで会ってしまい、咄嗟に皮肉めいたことを言ってしまったのではないかとも考えられます。
中学3年生といえば好きな女の子に素直になれない時期ですよね!
天沢聖司くんもクールに見えながら咄嗟に恥ずかしさを隠すために皮肉めいたことしか言えなかったのかなぁとも思います。
この事件をきっかけに月島雫ちゃんも天沢聖司くんのことを”嫌なやつだけど、気になるやつ”という認識に変わっています。
「コンクリートロード」のシーンは、雫と聖司の甘酸っぱい恋愛模様の始まりが描かれているシーンとも言えますね!
コンクリートロードの歌詞の意味も紹介!
♬ ‘コンクリート・ロード’ – 野見祐二 / 耳をすませば イメージアルバム pic.twitter.com/k3OXhHWbel
— LOKTAIRE (@Loktaire3) January 13, 2020
さっそく「耳をすませば」に登場する「コンクリート・ロード」の歌詞を見ていきましょう!
コンクリート・ロード
どこまでも
森をきり
谷をうめ
ウエスト東京
マウントタマ
ふるさとは コンクリート・ロード
このように月島雫は、自身が住む東京の多摩がどんどん開発され、森がなくなっていく姿を歌詞にしています。
ですが、実はこの歌詞には宮崎駿さんの思いも込められているんです。
そもそも、このコンクリートロードの歌詞を書いたのは宮崎駿さんです。
「耳をすませば」の時代は1994年で、舞台は東京都の多摩丘陵に位置する聖蹟桜ヶ丘と言われています。
開発が進み、森が切り開かれ、どんどんコンクリート化されている多摩を宮崎駿さんが皮肉めいて歌詞にしたものが「コンクリートロード」ということになります。
宮崎駿さんは「耳をすませば」の前にも「となりのトトロ」や「平成狸合戦ぽんぽこ」のように自然をテーマにした作品を作っています。
なので、このコンクリートロードの歌詞には宮崎駿さんからの”自然をこれ以上破壊するな”というメッセージが込められているのだと思います。
コンクリートロードの原曲は?
カントリーロードの原曲は『Take Me Home, Country Roads』です。
邦題は『故郷へかえりたい』で、は、アメリカのシンガーソングライターのジョン・デンバー氏による1971年のヒット曲です。
<原曲の歌詞>
Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, Mountain Mamma
Take me home, country road
(和訳)
カントリーロード 故郷へ連れて行け
僕が居るべきあの場所に
ウェストバージニア 母なる山
故郷へ導け カントリーロード
コンクリートロードはどんな歌詞に生まれ変わった?
天沢聖司に「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜ」と言われた月島雫は、最終的に次の歌詞を考えました。
カントリーロード
この道
ずっとゆけば
あの街に つづいてる
気がする カントリーロード
月島雫は見事にカントリーロードの歌詞を自分なりに和訳しました!
「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜ」と嫌味を言われ、”もっといい歌詞を書いてやる!”と奮起したことが良い歌詞を思いついたきっかけになったのかもしれませんね。
それにしても月島雫ちゃんは中学3年生でここまでしっくりくる歌詞を思いつくとは、やっぱり物書きの才能があるんだろうなぁと思います!
カントリーロードの歌詞を考えたのは誰?
実は劇中の「カントリー・ロード」の歌詞を考えた人物は、鈴木敏夫さんの娘の鈴木麻実子さんです。
鈴木敏夫さんは「耳をすませば」の制作人の1人で、スタジオジブリの映画プロデューサーとして有名な方ですよね!
そんな鈴木敏夫さんの娘である鈴木麻実子さんが「カントリー・ロード」の歌詞の和訳を手掛け、宮崎駿さんが少し修正を加えています。
ちなみに鈴木麻実子さんはジブリ映画「千と千尋の神隠し」の「ふたたび」の作詞もされています。
鈴木麻実子さんが「カントリー・ロード」の日本語歌詞を考えた時、主人公の月島雫の年齢(15歳)と近かったそうです。
若いのにすごいですよね。
お父様の鈴木敏夫さんも偉大な方ですが、娘さんも才能あふれる方と知りびっくりしました。
>>「耳をすませば」と「平成狸合戦ぽんぽこ」は多摩で繋がっている?
コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜの理由のまとめ
耳をすませばの
— えななん。FENCI🐶🐸🐷🦌お (@U7BOIdPIrfNE7Rc) March 17, 2022
コンクリートロードはやめた方がいいぜ
何よ❗
冷蔵庫バーン‼️
はみんな好きでしょ😃❣️
一緒なことしたことあるジブラ―さんいるはず笑#このシーン嫌いな人いない説 pic.twitter.com/1XfiZ6WHpA
この記事では「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜの理由は?歌詞の意味も紹介!」と題して、
- 天沢聖司が「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜ」と言った理由は?
- コンクリートロードの歌詞の意味は?
をお伝えしました。
天沢聖司が「コンクリートロードはやめたほうがいいと思うぜ」と言った理由は、中学3年生ならではの照れ隠しから皮肉めいたことしか言えなかったのではないかと思います。
また、この「コンクリートロード」は、「耳をすませば」の舞台である多摩丘陵がどんどんコンクリート化されていることを宮崎駿さんが皮肉めいて書いた歌詞です。
「耳をすませば」は中学3年生の淡い恋愛模様や進路に悩む少年少女達が描かれたお話ですが、その中にも自然破壊に対するメッセージも含まれていて面白いなぁと思いました!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。