「となりのトトロ」は現在も幅広い世代に親しまれているジブリ作品ですよね。
その中でも”トトロ”はいつの時代になっても愛されているキャラクターだよね。
そして、実はトトロの正体は「もののけ姫」のコダマが進化したものという都市伝説があるんです!
トトロの先祖がコダマだったら、びっくりだよね!
そんな都市伝説みたいな話が本当なのかどうか気になります。
そこで、この記事では「トトロはこだまの進化系?年齢や関係性、違いなど正体を調査!」と題して、
- トトロの正体がコダマの進化系という説は本当?
- トトロやコダマの年齢や名前の由来
- トトロともののけ姫の関係性は?
- トトロとコダマの違いは?
についてお伝えします。
目次
トトロはこだまの進化系?
「となりのトトロ」に登場するトトロには、小トトロ・中トトロ・大トトロの3種類がいます。
そんなトトロの正体が実はもののけ姫に出てくる”コダマ”が進化したものという説は本当なのでしょうか?
トトロの先祖がコダマだったら、びっくりすぎる!
さっそく調査してみました。
トトロの正体がコダマの進化系という説は本当?
ほっ? pic.twitter.com/yce56gfvbl
— 空が青い✨ (@cg6LZh3yirKDDdg) August 19, 2022
結論から言うと、トトロの正体がコダマというのは本当です。
DVD「もののけ姫はこうして生まれた」の中には宮崎駿監督のインタビューが収録されています。
このインタビューで、宮崎駿監督は以下のように話しています。
チビで1匹でいいから、コダマがノコノコ歩いてるやつ、最後にいれてくれって言ったんです。
それがトトロに変化したって(笑)。
耳が生えていたってことにすれば、そうすると首尾一貫するんです。
引用元:もののけ姫はこうして生まれた
そして、公式の記述にも”映画(もののけ姫)のラストに出てきたコダマが、後々トトロに進化したと論理づける宮崎さん”と書いてあるんです。
つまり、コダマが進化してトトロになったと公式が言っているよ。
宮崎駿監督によると、もののけ姫に登場するコダマが年月をかけて耳が生えて、のちのちトトロに変化したというんです。
もののけ姫の中でカタカタと首を横に振っているコダマが実はその後に小トトロになるなんて・・・
びっくりすぎる!
宮崎駿監督はインタビューで”それがトトロに変化したって(笑)”と(笑)をつけて言っているので、監督の遊び心からこの設定が生まれたのかもしれません。
コダマも小トトロも”森に住んでいる”という共通点があります。
あのちょっぴり不気味で可愛いコダマが、年月をかけて可愛い小トトロになると思うと面白いよね。
トトロの正体は木霊?
可愛い❤️ pic.twitter.com/Hdr8pn6xO4
— ふくすけ (@rB7fHSGU0MXjs8p) April 23, 2024
トトロの正体が”コダマ”ということは分かりました。
しかし、そもそも「もののけ姫」に登場する”コダマ”って何?と思う方もいらっしゃると思います。
コダマを漢字で書くと”木霊”だよ。
その漢字が示す通りコダマは”樹木に宿る精霊”です。
つまり、コダマは木がないと生きていけません。
そして、トトロの正体がコダマだとすれば、トトロの正体も木霊=森に宿る精霊です。
トトロは、トトロの森のような木々がなければ生きていけないことになるよ。
トトロやコダマの年齢や名前の由来
コダマが進化したものがトトロと判明しました。
トトロには小トトロ・中トトロ・大トトロが存在するよ。
実はこのトトロには名前があります。
- 小トトロの名前・・・ミン
- 中トトロの名前・・・ズク
- 大トトロの名前・・・ミミンズク
コダマが進化したものがトトロなら、一体何歳なんだろう!?
トトロやコダマの年齢が気になりますよね。
調査してみました。
トトロの年齢は?
おっ! pic.twitter.com/5YreZw6twW
— 空が青い✨ (@cg6LZh3yirKDDdg) August 19, 2022
トトロのそれぞれ年齢は公式から発表されています。
中トトロの年齢は679歳です。
中トトロは、鎌倉時代の半ばから生きていることになるよ!
そして、大トトロの年齢は1302歳です。
私たちが馴染みの深い大トトロは、飛鳥時代(西暦650年ぐらい)から生きていることになるよ!
大トトロが生まれた時代は大化の改新の頃ということです。
そう考えると、トトロって色んな時代を生きてきたわけです。
すごいですよね(´⊙ω⊙`)!
コダマの年齢も考察!
小トトロの年齢は109歳と分かりました。
では、コダマの年齢は何歳なのでしょうか?
調べてみたけど、コダマの年齢は公式には発表がないよ。
しかし、コダマの姿を見ていると”カタカタ”と言っていて、そんなに進化してる姿とはいえないですよね。
あくまで想像ですが、コダマの年齢は0歳〜50歳だと思います。
その後、50年ぐらいかけて小トトロの年齢(109歳)まで進化していくと考察するよ!
トトロの名前の由来も紹介!
大トトロの本名は”ミミンズク”などトトロとはかけ離れていますよね。
では、なぜトトロという名前(愛称)が生まれたのでしょうか?
それは、宮崎駿監督が住んでいた”所沢(ところざわ)”に由来しているよ。
宮崎駿監督がまだ若い頃、当時のアニメーション業界は西武線に集中していたそうです。
お金がなかった宮崎駿さんが住める場所を探して、最終的にたどり着いた場所が埼玉県の所沢だったんだって!
こうして所沢に住むようになった宮崎駿さんは、田んぼや雑木林のある自然豊かな風景を散歩する中で「となりのトトロ」の構想を思いついたそうです。
最初、「となりのトトロ」のタイトルは「所沢のとなりのお化け」だったんだって!
その後、宮崎駿監督の知り合いの女の子が”所沢”を”ととろざわ”と読んだことから、”トトロ”という愛称を思いついたんだとか。
トトロという名前は、所沢の言い間違えから生まれた愛称なんだね。
もののけ姫とトトロの関係性を紹介!
コダマが進化したものがトトロとお伝えしてきました。
「となりのトトロ」と「もののけ姫」という作品自体にも関係性があると言えるよ。
ここからは、「となりのトトロ」と「もののけ姫」という作品自体の関係性についてお伝えします。
トトロともののけ姫に共通するメッセージとは?
「もののけ姫」のテーマは”人間と自然の共生”です。
「もののけ姫」では以下の姿が描かれています。
- 自然を守るために山の神たちと一緒に戦いを挑み続けるサンの姿
- 自然を破壊する人間側のエボシの姿
- その中立の立場にいるアシタカの姿
そんな「もののけ姫」の終盤では、破壊されていく森の中で”コダマ”たちの大量の死体が降ってくるシーンが描かれています。
これは森が死んでしまうと、木の精霊である”コダマ”も生きていくことができないことを示しているよ。
しかし、「もののけ姫」の最後には荒廃しきった森に新しい芽が息吹き、1匹だけ”コダマ”いるシーンが描かれています。
宮崎駿監督はこの最後にコダマ1匹が描かれているシーンについて以下のように言っています。
ここから何千、何万もの歳月をかけて森が再生していくことを象徴している。
つまり、”森を破壊するのは一瞬だけど、森が再び再生するには果てしなく長い時間がかかるんだよ”ということを「もののけ姫」は訴えていることになります。
森を破壊するのは一瞬だけど、再生して豊かな森になるには果てしない時間がかかるよ。
「もののけ姫」の舞台は中世(室町時代の頃)と言われていて、だいたい1300〜1500年代ぐらいの日本が舞台です。
一方、「となりのトトロ」の舞台は昭和28年(1953年)だよ。
つまり、「もののけ姫」の時代にいた木の精霊”コダマ”が500年〜700年と言う長い年月をかけて、”小トトロ”→”中トトロ”→”大トトロ”に進化したというわけです。
とはいえ、「もののけ姫」の時代にはたくさんの木の精霊(コダマ)がいましたが、「となりのトトロ」の時代の木霊(トトロ)は数えるほどしかいません。
もののけ姫の時代にはコダマがたくさんいたけど、トトロはなかなか会えない希少な存在だよね。
つまり、「となりのトトロ」や「もののけ姫」には以下のようなメッセージが込められていると考察します。
宮崎駿監督は埼玉県所沢に住んでいて、たくさんの自然を見ながら「となりのトトロ」を思いつきました。
しかし、その後、都市開発が進み自然が減っていく姿を見て、悲しくなってしまったのかもしれませんね。
もののけ姫という作品は、”豊かな生活のために、むやみに森を破壊するのはやめてくれ”というメッセージが込められているのかもしれないね。
トトロとコダマの違いも紹介!
トトロもコダマも”木の精霊”です。
しかし、トトロとコダマには見た目以外にも違いがあるよ。
トトロとコダマの違いについてお伝えします。
トトロとコダマの違いとは?
結論から言うと、その姿を見ることができる人が違うよ。
トトロは子供たちにしか見えません。
しかし、コダマは大人も見ることができます。
「もののけ姫」の中で、アシタカは「ここにもこだまがいるのか?」と言っていたよね。
つまり、室町時代ごろにいる”コダマ”は人間の身近なところに存在していて、大人でも見ることができたのだと思います。
それだけ「もののけ姫」の時代の日本は自然が豊かで、いろんな場所で大人も子供も”コダマ”を見ることができたのでしょう。
しかし、「もののけ姫」の時代から500年以上経った昭和28年の「となりのトトロ」ではどうでしょうか?
”トトロ”は、純粋な子供にしか見えない希少な存在として描かれているよ。
アシタカによると、”コダマ(木の精霊)が出てくるのは森が豊かな証拠”です。
昭和の日本では自然開発が進み、コダマ(木の精霊)を見るのは難しくなってしまったということだよね。
トトロやもののけ姫に込められたメッセージを考察
現在、昭和28年からすでに70年近く経っていますが、宮崎駿監督のメッセージとは裏腹にますます自然破壊が進んでいます。
現代の世の中では、トトロを見るなんてほとんど不可能かもしれない・・・。
そう思うと、悲しくなりますね。
トトロは遥か昔の自然が豊かな時代から生きていて、人間たちの醜い権力争いや人間の欲望による自然破壊もずっと見てきたわけです。
そんな人間の姿に嫌気がさして、トトロは純粋な子供たちの目にしか姿が見えないようにしてしまったのかも。
それでも、めいちゃんのピンチに力を貸してあげた”トトロ”は優しいなぁと思います!
いずれにせよ、2作品とも人間の豊かな生活のために自然破壊を続けていく世の中の風潮に対するメッセージ性を感じますね。
トトロはこだまの進化系?のまとめ
この記事では「トトロはこだまの進化系?年齢や関係性、違いなど正体を調査!」と題して、
- トトロの正体がコダマの進化系という説は本当?
- トトロやコダマの年齢や名前の由来
- トトロともののけ姫の関係性は?
- トトロとコダマの違いは?
をお伝えしました。
トトロの正体はコダマが進化したものだよ。
コダマが成長すると”小トトロ”になります。
つまり、トトロの先祖はコダマというわけ!
「となりのトトロ」も「もののけ姫」も豊かな自然が舞台という共通点があります。
「となりのトトロ」の公開は1988年です。
そして、それから約10年後の1997年に「もののけ姫」は公開しています。
この10年の間にますます日本は都市開発がされ、自然破壊も進んだよね。
そんな人間の欲のために自然破壊が進む日本や世界に、宮崎駿監督は警告を出したかったのかもしれませんね。
「となりのトトロ」よりも「もののけ姫」の方が物語の内容としては複雑で大人向けにも思えます。
しかし、”自然と人間の共生をどう考えるか”という意味では同じなのかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。